アーティズムマーケット04 -アンダーグラウンド展示即売会-<その3>~人身ByeBye Kranke・てんぐちん×的のひと・ゆなつめ・C-ROCK WORK・犬装家~

アーティズムマーケット04 -アンダーグラウンド展示即売会-<その3>~人身ByeBye Kranke・てんぐちん×的のひと・ゆなつめ・C-ROCK WORK・犬装家~

アンダーグラウンドを標榜するアーティズムマーケットは、ゴスロリ(ゴシック・アンド・ロリータ)やスチームパンクが展示販売の中心である。しかし、回を重ねるごとに規模を拡大した結果、アングラ界隈の新勢力が紛れ込むようになった。そうした勢力の一つが「ぐれキャラ」である。

 

そもそもの発端は、昨年大いに盛り上がった「高円寺公式キャラ募集」にある。これに応募したキャラ達のうち、悪ふざけフォルダに分類されてしまったキャラ達が交流を深めて「ぐれキャラ」を結成したのだ。彼らは高円寺を拠点に(媚を売りながら)活動していたが、次第にメンバーも増え、活動範囲も広げながら知名度を上げていった。昨年12月には、始まりの地・高円寺にて「第1回ぐれキャラ卒業式~それぞれの旅立ち~」を開催、初期メンバーが全員卒業し、二代目への引継ぎが行われた。元ぐれキャラ・二代目ぐれキャラは、現在も都内を中心に精力的に活動している。

 

さて、このぐれキャラ達、フェチフェス04から、出展者や賑やかしとして会場に紛れ込むようになった。フェチフェスとも縁の深い彼らのうち、アーティズムマーケット04に出展していた方々をご紹介しよう。

 

アーティズムマーケット04 -アンダーグラウンド展示即売会-<その3>~人身ByeBye Kranke・てんぐちん×的のひと・ゆなつめ・C-ROCK WORK・犬装家~

人身ByeBye Kranke マスクメイドさん(右)&トマト人間さん(左)

『人身ByeBye Kranke』に、不気味な……いえ、可愛らしいお二人――マスクメイドさんとトマト人間さんが立っていた。

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フェチフェス04に出展経験のあるKrankeは、脳髄モチーフのアクセサリや蝋燭・石けんを制作販売している。私も以前、脳髄石鹸を購入し、地元の女の子に送ったことがある(笑)また、マスクメイドさんはアイドル?や被写体としても活躍中で、今回はご自身の写真集も出展していた。私はそれを購入し、サインを入れてもらったのは言うまでもない。

 

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てんぐちん×的のひと

こちらは、てんぐちん(右)とその舎弟・的の人(左)だ。てんぐちんはフェチフェス05に出展し、その独特な魅力で多くの来場者♂を虜にした半妖(人間と妖怪のハーフ)である。

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今回はアーティズムマーケットなので、てんぐちんもおとなしめな格好でちょこんと座り、グッズの販売に勤しんでいた。グッズは、てんぐちんと的くんがラブラブな感じのものが多く、微笑ましいというか何というか……。しかし、ふと的くんを見ると、彼はてんぐちんにこき使われて大忙し!的くん、ご愁傷様!!

 

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ゆなつめ 棗蟲さん(左)&姫百合夢那さん(右)

『ゆなつめ』ブースのお二人は、化狐女装エンターテイナー姫百合夢那さんと化猫どえむじょおうさま棗蟲さんだ。彼女達は、卒塔婆ガールズとしてフェチフェス04に現れ、卒塔婆をブンブン振り回していた(笑)それがきっかけで活動の幅が広がり、現在は『ゆなつめ』としてぐれキャラ活動にも励んでいる。

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フェチフェス05ではてんぐちんと合同出展していたゆなつめだが、今回は独自のブースにて写真集などを販売していた。写真集では、夢那さんがウエディングドレスを着たり、棗さんが釘バットを握ったりと、卒塔婆のイメージが払拭されつつある(笑)彼女達の更なる飛躍に期待しつつ、私は写真集を購入した。

 

てんぐちんとゆなつめに挟まれていたのが『C-ROCK WORK』ブースだ。

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C-ROCK WORK

『C-ROCK WORK』は、アングラ界の重鎮・鈴木真吾氏が率いる文芸サークルで、フェチフェス04にも出展した。猟奇・レトロ・アングラ色の強いサブカルチャーの評論を中心としたサークル活動は、鈴木氏の転向によって写真作品の制作も行うようになった。結果、被写体となるぐれキャラとの交流が生まれた。フェチフェスにぐれキャラを連れ込んだ張本人は鈴木氏なのだ。

今回の出展では、私の写真撮影に多大なる影響を与えた『ふぇちてぃくす』、田山花袋の小説をモチーフにした写真集『田山花袋「少女病」』、絶版間近の奇書『サブカル学習図鑑』など、『C-ROCK WORK』の既刊本が販売されていた。

 

フェチフェスと縁の深いぐれキャラ達の紹介は以上だが、会場内には、ぐれキャラ以外にも私のお友達が沢山いた。出展者さんだけでなく、お客さんの中にも魅力的な方々が目立った。たとえば、このお二人――

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ゴム犬さん

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モリブデンさん

犬のマスクを被った犬装家のお二人だ。彼らは、フェチフェスにもお客さんとして毎回遊びに来て、会場を盛り上げてくれる。今回のアーティズムマーケット04では、ゴム犬さんは普段着だが、モリブデンさんはスチームパンクでビシッと決めている。どのようなお姿でもカッコイイのが犬装家である。

 

アーティズムマーケット04は、2フロアでの運営だったこともあり、フェチフェス関係者を探し出すだけでも一苦労だった。短時間では全ブースを回り切れず、せっかくお会いした方々ともゆっくりお話しできなかった。これだけ盛大な祭典は、時間をかけてじっくり見て回るのが、楽しみ方としてはやはり王道である。

今年9月に開催予定のアーティズムマーケット05は、会場が浜松町館から台東館へと移る。場所は変われど、祭典はいっそう盛り上がるのだろう。次回の開催が待ち遠しい。(了)

 

アーティズムマーケット04公式サイト:http://www.artism.jp/index.php?am04

写真・文=みみずく

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