「ガチンコバンドクラブ初ワンマン公演」レポート! 個性豊かな17人が“化学反応”を起こした熱い夜

「ガチンコバンドクラブ初ワンマン公演」レポート! 個性豊かな17人が“化学反応”を起こした熱い夜

2023年2月26日(日)に東京・新宿LOFTで「ガチンコバンドクラブ初ワンマン公演」が開催された。会場を観客で埋め尽くしたライブの様子をレポートする。

「ガチンコバンドクラブ」とは?

ガチンコバンドクラブは、2,000本以上のイベントやアーティスト作品のプロデュースしてきたTHOGOが立ち上げたバンドプロデュースプロジェクトだ。

50名の応募者から書類選考を経て残った31名は、THOGOが課すさまざまな試練を乗り越えていく。コロナ禍にもかかわらず公開LIVEを常に満員にし、半年で作ったオムニバスアルバム「バンド秘宝館」でオリコン16位を達成した。

最終メンバー17名はバンドを結成。初ワンマン公演開催と1stシングル制作に向けて、音楽クラウドファンディング「muevo(ミュエボ)」でサポーターを募集し、達成度291%を実現した。

バンド活動は順風満帆だったように見えるが、紆余曲折もあった。MCを務めるお笑いタレントのなべやかんは「『混ぜるな危険』な人たちが集まって、THOGOさんがまとめて、化学反応を起こしたんです」と語る。しかし、「どこに出しても恥ずかしい」メンバーたちがついに1つのバンドとなり、新宿LOFTのステージに立ったのだった。

17人バンドと観客が一体となって盛り上がる

なべやかんの前説で沸く会場。声出しOKということで、なべやかんが「盛り上がれるか? 叫べ!」と呼びかけると、「オーッ!」という声が響き渡った。開演が待ちきれない観客の熱気が高まっていく。

18時になると同時に「17人の軌跡」を紹介する映像が流れた後、ステージには17人バンドのメンバー全員が登場。風間寛治が「ダイナマイトに火をつけろ!」と叫ぶと、バンドと観客があっという間に一体となった。「元気の診察」の「この広い広い世界を真っ白にするよ」という歌詞に合わせて、何本ものペンライトが揺れた。

メンバー紹介後、音戯創師の読経が始まり、「戦え!! 内臓脂肪」へ。「30過ぎたらお腹がぽっこり」と歌う風間の声、コーラスと楽器の音、観客の声が空気を振るわせた。続いて「@modoridekinai」を17人で演奏し、「起立」「礼」「着席」でいったんクールダウンした後、福山理子を中心とする「イケてる方の9人」が曲を披露した。

観客が増え続け、会場の空気がさらに熱を帯びる中、女性メンバー4人のコーナーがスタート。まりりんの「まりりんビーム」に「かわいい~」の声が上がったり、「夢見る世界」の振り付けを全員で練習したり……。ガチンコバンドクラブが誇る美女たちに誰もが魅了されるひとときだった。

MC、スポンサー紹介の後は、17人がいくつかのチームに分かれ、10分1本勝負のミニコーナーへ。ガッチャン・アキバウリのR-1グランプリ1回戦敗退ネタ、織田ドリル・ぎんちゃん・THOGOのビートルズ、syo-ji・kouzy「犬と猫 おやつの時間です」のスキャット、辻村はるな・福山理子・樹かずの「ツッパリHigh School Rock’n Roll」、風間寛治・SG・つむごきの「職人の隠し芸」コント、suzuki・〆鯖・音戯創師のラップとそれぞれが個性的なパフォーマンスを披露した。

「ヤバい方の9人」が会場を盛り上げた勢いのまま、ライブはラストに突入。「大人の影絵」を終えてステージから全員いなくなっても、アンコールの声が途切れない。再びステージに現れた17人が演奏したのは「肉肉肉肉肉~食の暴力」「汚れなきR&R」。福山は「あたしはこのメンバーがもっともっと大好きになって、誇りに思うようになりました」と胸の内を吐露し、風間は「みんな一緒に歌ってほしい」と呼びかけ、バンドも観客も最後の最後まで楽しんだのだった。

大盛況のうちに幕を閉じた初ワンマン公演

「ガチンコバンドクラブ初ワンマン公演」レポート! 個性豊かな17人が“化学反応”を起こした熱い夜

17人バンドは、心に闇を抱えている曲者揃い。メンバーが練習をドタキャンするなどのトラブルが頻発するものの、結成11か月で初ワンマン公演を実現できるほどに成長した。各メンバーは互いにぶつかり合う中で、心が広くなっていったという。

バンドを応援し続けてきたファンの存在も大きい。会場の新宿LOFTは、「後ろが詰まっているから、半歩前に来てください」と呼びかけなければならないほど超満員だった。仕事を休んで参加した人や名古屋や大阪から遠征してきた人もいた。岐阜県から来た幼い子供の姿もあった。

ガチンコバンドクラブは、その名の通り、TBS系列で放送されたバラエティ番組『ガチンコ!』を参考にして作られたエンターテイメントだ。プロデューサーのTHOGOは「ちょっとやり方変えるだけで、『5年かかることを1年でできる!』ということを、ついてきてくれたメンバーに身をもってわからせてあげたかったんです」と語る。THOGOの熱い思いが各メンバーの個性をエンタメに昇華させ、ファンの心にも火をつけた。

初ワンマン公演は大盛況のうちに幕を閉じた。しかし、ガチンコバンドクラブの活動はまだ始まったばかりだ。今後のさらなる飛躍に期待したい。

 

※各メンバーの詳細は以下のページ参照。

17人バンド「ガチンコバンドクラブ」初のシングルを世の中に拡めたい!

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